歌舞器物 - KABUKIMONO
九谷焼の技法を用いながら、 現代の感覚へ接続する器を制作しています。 情報が高速で消費される時代の中で、 工芸が人の視線や感覚へどのように存在できるのかを考えています。 作品には、日本文化に根付く縁起や吉兆の思想を取り入れています。 松竹梅や吉兆紋様などの象徴を再構築し、 器の形を借りた構造体として表現しています。 金彩、青粒、複数回の焼成による痕跡や密度。 静けさと過剰、秩序と崩壊。 相反する要素を内包しながら、 現代の視覚環境の中でも埋もれない“やきもの”を目指しています。 歌舞器物は、 伝統をなぞるための工芸ではなく、 現代を生きる感覚と接続するための器です。 石川流星